第11話のアフレコを終えたばかりの声優さんたちにインタビューを敢行！ これまでの展開を振り返っての感想や、本作への意気込みを語って頂きました。
――11話のアフレコを終えた段階で、それぞれのキャラクターはどんな状況にあるのでしょうか？ また、演じはじめたころとキャラクターに対する印象が変わった部分はありますか？
かかず 最初、自分がどうしてここにいるのか美風は悩んでいたんですけども、いまは目的が見えて、自分の目的、そして友だちのために一生懸命頑張っているという状況です。美風は最初はやる気のなさが表だっていたんですけども、じつはすごい熱いモノをもった女の子なんだなというのを感じています。
折笠 会話にならないセリフが多くて、自我が覚醒し始めたと思ったら捕まってしまったという感じなので、次（１２話）がどうなるんだろうという気持ちでいっぱいです。香鈴は通して見てもやっぱり謎が多いので、変化した部分みたいのは特にないですね。自我に目覚めたそこの部分で、最後に向けてどうなっていくのかを、試行錯誤しながらつかんでいるところです。
清水 最初に資格をいっぱい持っているという話がありましたが、今回その資格が役に立つときが出てきました。『そんな資格があるのか？』というような資格が出てきて、しっかりぶりを発揮する場面が出てくるんですが、演じてる本人は結構いっぱいいっぱいです(笑)。静羽は後半になっていくにつれてしっかりしたというか、ほんとこの何話かで『あぁ、やっぱり静羽はすごいな』と（静羽の）父な気分で演じています(笑)。
菊池 のどかなお話が多くて、猫の話とかもあったりして、いったい全体を通してどうなっていくんだろうと思ってたんですけれども(笑) 後半に入ってやっと敵が見えてきて、最後に向けてラストスパートという感じです。11話では彩雲は置いてきぼりなので(笑)。沙也華さんとペアを組んで、頑張って地上を守りたいなと思っています。彩雲は全編通して熱血漢の女の子なんですけども、美風が迎撃に失敗して査問委員会に招集されたときのお話に仲間を思いやる気持ちが出ていて、『あぁよかった。人間らしいところがあって』って思いました。もともとあったとは思うんですけども、そういう熱血以外の部分が見えてきたのがこのお話で、そこから幅の広い熱さになっていったというところがあって、嬉しかったです。
――演じているキャラ以外でお気に入りのキャラはいますか？
かかず かかずはテートクです。
――理由は？
かかず 人間じゃないからです
一同 (笑)
折笠 でもテートクはかわいいですね。折笠もテートクが好きです。
清水 個人的には佐古さんが。『美春ぅ、美春ぅ！』という岩田さんの演じ方もすごく好きで、なんかこう、頑張ってるなぁというのがいいですね。
菊池 菊池は沙也華。演じている大原さやかさんもすごくすばらしく、沙也華のコミカルさとか厳しさというのが、逆に人間っぽくて面白いなと思っ て。私(彩雲)たちに対しては厳しいけども、なんかトラブルがあるとテンパっちゃうっていう変わりさ加減というか、『あ、女だな』と思うシーンがあったりとかすごく感情に富んだキャラクターだと思うので、見てて清々しいです。
――最近もスペースシャトルの事故が報じられたりと宇宙へ行くのにはまだ危険 が伴いますが実際に宇宙へ行ってみたいなと思いますか？
かかず 両親がすごく星が好きで、夜中に『星見に行くぞー！』って車で出かけたりするような家だったので今でも星を見ることは好きですね! ハタチくらいのときに海の中に潜ったことがあって、そのときも地上と違う世界を体験して、こういう未知の世界のすばらしさをいろいろ見たいなという思いはすごくあります。
折笠 子どものころによく親がふざけて『お前はうちの子じゃないんだよ』とか言うじゃないですか。そのとき『お前は宇宙人なんだ』って言われたことがあって、本気で悩んだことがあったんですよ(笑) 手のひらに赤い点があったんですけど『こ の赤い点が証拠だ』って言われて。お母さんが一時期連れ去られて、お腹に私を入れられて戻ってきたんだよって言われて、押入で泣いた記憶があるんです。そういうのがきっかけで宇宙人に関するテレビ番組とか見るようになって(笑) そういう未知への興味みたいのはすごくありますね。
清水 宇宙へは行ってみたいというか興味津々というか、私もＵＦＯを見たんですよ。ホントに見たんです(笑)。もしかしたらいちど誘拐されているかもしれない。無意識になにかデータを送り込まれているかも。ホントに見たときは『あぁ、私は絶対殺される』って思ったんですよ。だから、宇宙に行きたいというか、宇宙人に会いたいですね。
菊池 菊池は、『週末暇だから箱根行く？』くらいな気持ちで宇宙へいけるような時代になったら行こうかと思います。いまは危険度高いし、それなりにいろんなことをクリアしないとダメじゃないですか。たとえば虫歯は治していかなきゃいけないとか。そういうことなしで、ほんとにカバン１個で『じゃちょっと月まで』とかいう時代になったら行きたいなぁって。
――これまでのお話で、お気に入りのシーンやセリフがあったら教えてくださ い。
かかず 猫のシーンがすごくお気に入りです。テートクが戦うところとか『こんなのアリかよ！』っていうような展開だったんで。
（もりたけし監督乱入）
もり そのシナリオ書いたの俺だよ
一同 (笑)
かかず 『猫語に字幕？』みたいなそういう意外な展開だったので楽しかったです。美風としては、『ふと風に押される』シーン。美風が感じたのか、ほんとに風が押してくれたのは、みなさんの想像にお任せして。あそこでなにかがふっと変わったっていうシーンが、美風にとって大きかったんじゃないかなと思います。
折笠 香鈴のシーンでは、みんなでお風呂に入ってて、アトムを自分なりに一生懸命作って『できた』っていうセリフが結構お気に入りです。あと、今日（11話）もあったんですけど、オタクの人たちが語るところで、（台本に）『すごく馬鹿らしいアドリブ』とか書いてあって、みなさんすごく楽しそうにやっているのを見てて、面白いなと思います。
清水 静羽のシーンだと、静羽のお父さんが出てくるシーン。静羽がすごくしっかりした子なのでエリートのすごいお父さんが出てくるのかなと思ったら、カメラマンっていうのが(笑) ずっとひたすら写真を撮られてて、あのシーンが静羽の意外な一面を見られたというか。ほかのシーンだと、ロバート司令とリンさんの会話のシーンが『あぁ大人じゃ』という、すごくあこがれる感じで好きです。
菊池 コメットブラスターの人たちの鼻高々な態度に対して彩雲がぶち切れたシーンがあったんですけども、すごく彩雲らしいっていうか誰にも抑えられないみたいなところがあって、そこはすごく演じてても気持ちよかったです。それ以外ですと、司令とリンさんも気になるんですけど、和馬とランさんも気になる。温泉のシーンとか、すごく意味深な発言をお互いするのが。でも、なんにもないのかもしれないとも思ったりもします。
――最後に視聴者の方にひとことお願いします。
かかず それぞれのキャラクターにそれぞれの物語があるし、宇宙とか友情とかいろんなテーマが隠された面白い作品ですので、これはもう見てください。絶対。
折笠 今日が１１話のアフレコで、ほんとに１３話って早いなと思っていて、『私はどうなるの？』っていう気持ちでいっぱいなので、みなさんもしっかり見守ってください、お願いします！
清水 これからラストに向けてどうなっていくのか、演じていてもすごく楽しみなので、みなさんもお楽しみに。
菊池 アフレコ的にはあと２話で、ほんとに物語がどうなるのかわからないですけども、『つづく』とかいうのがつく気持ちで、１３話では終わらせないでというような熱いメッセージを是非お願いします。